アレルギー疾患|滋賀県大津市の小児科、アレルギー科|たまたにこどもクリニックぜぜ

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アレルギー疾患

アレルギー疾患|滋賀県大津市の小児科、アレルギー科|たまたにこどもクリニックぜぜ

小児アレルギー疾患

アレルギー疾患

小児・成人ともアレルギー疾患についてはネットでも多くの情報があふれ、民間療法もいろいろありますが、私(院長)は日本アレルギー学会専門医として、標準的かつ最新のアレルギー治療を提供いたします。

主なアレルギー疾患

気管支喘息(乳児喘鳴、喘息性気管支炎)

気管支喘息は、空気の通り道である気管がアレルギー性の炎症で過敏になり腫れて空気の通りが悪くなり、喘鳴(ぜいぜい、ヒューヒュー)を繰り返し起こす病気です。乳幼児では風邪や気管支炎の時に喘鳴が出ることがよく見られ、広義の気管支喘息(乳児喘息や喘息性気管支炎とも呼ばれます)として治療を行いますが、そのうち7割ほどは3-5歳で症状がおさまっていき、残りの3割ほどが狭義の(本物の)気管支喘息となっていきます。治療はロイコトリエン受容体拮抗剤(モンテルカスト、プランルカスト)の内服やステロイド(キュバール、フルタイド、アドエア、レルベアなど)吸入を普段から予防治療として続けていき、発作が出た時は発作を抑える治療を追加します。調子が良ければ予防治療を3-6ヶ月ごとに減量していきます。ステロイド吸入は吸入が上手にできているかがとても重要で、外来で何回も上手に吸入できているか確認させていただいています。

食物アレルギー

食物アレルギーは特定の食物を食べてしばらくして皮膚の紅潮やじんましん(皮膚症状)や呼吸器症状(咽頭違和感、鼻汁、喘息発作など)、消化器症状(嘔気嘔吐、腹痛)などが引き起こされる病気です。複数の症状が出現した状態をアナフィラキシーと呼び、急速に症状が進行してショック状態 (アナフィラキシー・ショック) となり生命の危険になることもあります。乳幼児では10人に1人と頻度が多く、アトピー性皮膚炎を合併していることが多いです。原因は乳児では鶏卵、牛乳・乳製品、小麦がほとんどですが、幼児以降はピーナッツなどのナッツ類、イクラなどの魚卵、果物などいろいろな食物に反応が出るようになります。詳しい問診とアレルギー検査で診断をしていきますが、制限していた食物が食べられるようになっているかの判断には食物経口負荷試験が必要で、それと共に少しずつ食べて慣らしていく計画的な治療が必要です。また症状が出現した時は、アドレナリン(エピペン)の注射が必要になることもあります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が長く続く慢性の皮膚のアレルギー疾患で、乳児ではほっぺたや首、オムツ部などに、乳児以降になると耳たぶ、肘の内側、膝の裏などに湿疹が現れます。乳幼児では食物アレルギーを合併することが多く、アレルギーの家族歴が強く関わっています。治療は湿疹に対し塗り薬をしっかり塗ることが重要で、重症度により種々の強さのステロイド軟膏、非ステロイド軟膏、保湿剤を組み合わせて湿疹を改善しさらに再発しない様におさえていきます。かゆみが強く掻き破って悪化する場合は、抗ヒスタミン薬でかゆみを止める場合もあります。皮膚の様子が良くなってくると塗り薬をやめたくなりますが、慢性の病気として皮膚の状態に合わせた適切な塗り薬をしっかり塗り続けることが何より大事です。

アレルギー性鼻炎・結膜炎

ダニやハウスダストが原因の通年性(一年中)と、スギ・ヒノキなどの花粉が原因の季節性(いわゆる花粉症)に分かれますが、両方とも持っている子どもも多いです。治療はロイコトリエン受容体拮抗剤(モンテルカスト、プランルカスト)と抗ヒスタミン薬の内服を基本として、必要に応じて点鼻薬や点眼薬を使用します。またアレルギー体質を根本的に抑えていく治療としてミティキュアやシダキュアというお薬を使った舌下免疫療法というものもあり、根気強く3-5年間毎日舌下を続けて少しずつアレルギー体質を治していく治療も行っています。